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健康情報

公開日:2025年05月31日 最終更新日:2025年05月31日
中鉢2503西
「気象病について」
  NPO法人埼玉県健康管理士会 講師 中鉢 芳子

 皆さんは気象病をご存知ですか?

気象病とは季節の変わり目に起こりがちな体調不調の事をさします。
愛知医科大学には「気象病外来」という専門の科も存在している病気なのですが、実は医学的な病名が有りません。西洋医学では血液検査・CT・MRIなどで異常が確認され初めて病名が付きます。その為病名の無い病気(不定愁訴)とされています。

頭痛、食欲不振、めまい、腰痛、肩こり、神経痛など身近に誰でも体験する病状も有れば、持病の悪化や脳卒中などのきっかけになり、場合によっては入院や生命の危機を招く事も有ります。

不調は気候・気圧・湿度・気温などが不安定な時期に起こりがちなので、三寒四温、梅雨時、台風など、寒暖差が激しく、高湿度、低気圧などで強く出現します。
なお、高温多湿な環境で体温調節が機能しなくなるのが熱中症で、気象病は天候の変化全般を指します。

熱中症は特に暑さに注目した症状で「気象が関与した健康問題」と考えれば関連性はありますが、気象の変化による体調不調では有りません。

 個人差が大きく何となく不調を感じる方もいらっしゃる反面で、元々の持病が悪化して入院が必要になる人や日常生活に支障が出る人もいます。ご自分の病気を知るために不調を感じたらまずは内科への受診をお勧め致します。
複数の検査を繰返し、全てに該当しない場合に、はじめて気象病と診断されます。

気象病の原因は女性ホルモンバランスの乱れ、自分の意思でコントロールできない自律神経の乱れ、痛みを招く三叉神経(特に内耳)の影響と言われています。
対策として、気候の変化を調整できるエアコンや除湿器の使用で快適に過ごし、血行を良くするための運動(ヨガ・ストレッチ・マッサージ等)は有効です。マッサージは内耳近辺だけでも気圧の影響をうけ難くなると言われています。

他にも豊かな睡眠・バランスの良い食生活・体を冷やさない事を心掛け、規則正しい生活リズムを作る事が大切です。   


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     季節の食養生~梅雨の薬膳~
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     脳活エクササイズシナプソロジー
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   西 公民館   7月2日(10:30~11:45) 
     気象病~病気でないのに不調~ 
     ヨーガで自律神経を整えましょう
   


 

 

この情報は、「NPO法人埼玉県健康管理士会」により登録されました。

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