健康情報

「おやつの役割」　　
　　NPO法人埼玉県健康管理士会　講師　手塚　典子

元々おやつとは、八つ時（午後3時前後）に食べる間食のことを言いますが、現在は3度の食事以外に摂る、間食のことを広く「おやつ」と言っています。しかし、年齢や状況により、おやつのとらえ方も違ってきます。

その内容は　
① 食の細い幼児や高齢者の場合、3食だけでは摂り切れない栄養補給のための、間食としてのおやつ。　

② 屋外での作業やスポーツで、体力回復に、素早くエネルギーに代わる糖分補給のためのおやつ。この場合は、スポーツドリンクや甘い物もOKです。

③ 仕事や勉強で、集中力を高めたい時のおやつには、脳のエネルギー源である糖が必要です。が、甘いものは直ぐに代謝してしまいますので、代謝に多少時間のかかるでんぷんを含んだおにぎりは、集中力を高めるのに理想的です。抗酸化作用のあるポリフェノール豊富なお茶を一緒に摂るとよいでしょう。

④ 塾や仕事で夕食が遅くなる場合、5時頃に間食として、主食のおにぎりやサンドイッチなどを先に摂ることで、夜の血糖値上昇を抑えることができます。

⑤ 息抜きや自分へのご褒美として純粋に「おやつタイム」を楽しみたい場合、食事でいうところの「ベジタブルファースト」同様に、先に、抗酸化作用のあるアーモンドや甘味が控えめな果物（ブルーベリー、苺、キーウイ、柑橘類など）を。
そして最後に、おはぎや豆大福なら濃い目の緑茶と。クッキーやケーキなら、コーヒーや紅茶をノンシュガーで。甘いものをゆっくり味わっていただいてください。

でも食事をしっかり摂ることが健康の基本ですから、おやつの量は控えめに200キロカロリー（大福1個位）を目安に。

⑥家族や友人知人とのコミュニケーションが目的のおやつは、⑤と同様です。
が、それ以上に皆が楽しんで“笑顔”で和やかな時間を作ることができるのが、この場合の「おやつ」の役割ではないでしょうか。
皆で工夫して手作りおやつの持ち寄りもいいですね。

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　　西　公民館　　　６月５日（10:30～11:45）
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