さいたま市 健康なび休養・こころの健康・たばこ・アルコールストレス解消

ストレス解消

ストレスって何?

ストレスとは、もともと物理学用語で、物体に外部からの押す力(刺激)が加わりひずみが生じることをいいます。ストレスを風船に例えてみると、風船を指で押す力をストレッサーと言い、ストレッサーによって風船が歪んだ状態をストレス反応と言います。
また、医学や心理学では、こころやからだにかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、こころやからだに生じたさまざまな反応をストレス反応と言います。
私たちのこころやからだに影響を及ぼすストレッサーには、「物理的ストレッサー」(暑さや寒さ、騒音や混雑など)、「化学的ストレッサー」(公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰、一酸化炭素など)、「心理・社会的ストレッサー」(人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など)があります。
これらのストレッサーによって引き起こされるストレス反応は、下記のとおり「心理面・身体面・行動面」の3つに分けることができます。

1.心理面でのストレス反応には、
不安、イライラ、恐怖、落ち込み、緊張、怒り、罪悪感、感情鈍麻、孤独感、疎外感、無気力など

2.身体面でのストレス反応には、
動悸、異常な発熱、頭痛、腹痛、疲労感、食欲の減退、嘔吐、下痢、のぼせ、めまい、しびれ、睡眠障害、悪寒による震えなど

3.行動面でのストレス反応には
怒り、泣く、引きこもり、孤立、拒食・過食、ストレス場面からの回避行動、飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故、ヒヤリハット※の増加など
※ヒヤリ、としたり、ハッとするなど、「あわや事故になりかねない」事故寸前の危険な事例のこと。

症状

ストレスとの上手な付き合い方

人は、誰でも日常的にストレスにさらされますが、感じ方やストレスへの対応の仕方は人それぞれ違います。適度なストレスは進歩や成長の刺激となりますが、ストレスが強すぎたり長すぎたりすると、心身に悪影響をもたらします。日ごろからストレスと上手につき合い、ストレスに負けないようにしましょう。

●ストレスへの対処法

①からだの管理を大切にしましょう
1日三食、バランスのとれた食事を心がけましょう。運動でからだのコンディションを日ごろから整えましょう。

②完璧主義はやめましょう
すべて100点満点を目指すのは疲れます。「70点」で暮らしましょう。行きづまったときは一人で抱え込まずに、相談しましょう。

③1日の中でリラックスタイムを作りましょう
仕事中に深呼吸、ストレッチ、少し歩く等、短い休憩をしましょう。お風呂でくつろぐこともおすすめです。

④時には日常から離れることも効果的です
森林浴、温泉など、転地療養でリフレッシュすることができます。リフレッシュすることで、仕事の能率アップにつながります。

⑤「疲れた」と感じたら早めに休養しましょう
疲れを感じたときは、あまり我慢せずまわりに意思表示し、勇気を持って休みましょう。疲労をため込むと、「うつ」につながったり、思わぬ事故等を招くこともあります。

厚生労働省「知ることからはじめよう   みんなのメンタルヘルス   うつ病」
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html

中央労働災害防止協会
(リンク先の「労働者の疲労蓄積度チェックリスト」で、働く人の疲労蓄積度のチェックができます)
http://www.jisha.or.jp/web_chk/index.html

⑥休んでも疲れがとれないときは、専門家に相談しましょう
休んでもからだがつらい、気持ちが落ち込むこと等があるときは、「うつ」の可能性もあります。専門の相談機関に相談しましょう。

市内のこころの健康相談窓口は下記リンク先の「相談窓口」をご覧ください。
さいたま市「「こころの健康ガイド ~ひとりで悩んでいませんか~」を配付しています」
https://www.city.saitama.jp/002/001/016/004/p013023.html

●さいたま市民のストレス解消方法
平成24年に実施した市民調査によると、ストレス解消方法として、
男性は「寝る」、女性は「友人や家族などに話を聞いてもらう」と回答した人が多く みられました。

性別年代別にみたストレス解消方法

  第1位 第2位 第3位 第4位 第5位
全体
(1,694)

寝る
(45.6%)

友人や家族などに話を聞いてもらう
(42.8%)
おいしいものを食べる
(36.8%)
買い物をする
(30.9%)
趣味に打ち込む
(29.9%)
男性計
(706)
寝る
(48.7%)
お酒を飲む
(33.7%)
趣味に打ち込む
(33.7%)
遊ぶ
(26.8%)
-
  10歳代
(86)
遊ぶ 寝る スポーツをする 友人や家族などに話を聞いてもらう 趣味に打ち込む
20歳代
(87)
寝る 趣味に打ち込む 遊ぶ おいしいものを食べる 友人や家族などに話を聞いてもらう
30歳代
(87)
寝る 遊ぶ おいしいものを食べる お酒を飲む 趣味に打ち込む
40歳代
(99)
寝る お酒を飲む 趣味に打ち込む おいしいものを食べる 遊ぶ
50歳代
(125)
お酒を飲む 寝る 趣味に打ち込む 友人や家族などに話を聞いてもらう 買い物をする
60歳代
(112)
寝る お酒を飲む 趣味に打ち込む 散歩する お風呂に入る
70歳代
(84)
趣味に打ち込む 散歩する 寝る お酒を飲む お風呂に入る
80歳以上
(25)
散歩する 寝る お酒を飲む 旅行をする -
女性計
(981)
友人や家族などに話を聞いてもらう
(57.8%)
おいしいものを食べる
(47.7%)

寝る
(43.6%)

買い物をする
(42.8%)
趣味に打ち込む
(27.3%)
  10歳代
(118)
寝る 友人や家族などに話を聞いてもらう おいしいものを食べる 遊ぶ 趣味に打ち込む
20歳代
(118)
おいしいものを食べる 友人や家族などに話を聞いてもらう 買い物をする 寝る 遊ぶ
30歳代
(168)
友人や家族などに話を聞いてもらう おいしいものを食べる 寝る 買い物をする 遊ぶ
40歳代
(153)
友人や家族などに話を聞いてもらう おいしいものを食べる 寝る 買い物をする お酒を飲む
50歳代
(157)
友人や家族などに話を聞いてもらう おいしいものを食べる 買い物をする 寝る 趣味に打ち込む
60歳代
(146)
友人や家族などに話を聞いてもらう 趣味に打ち込む 買い物をする 散歩する おいしいものを食べる
70歳代
(83)
友人や家族などに話を聞いてもらう 買い物をする 趣味に打ち込む 散歩する おいしいものを食べる
80歳以上
(31)
寝る 友人や家族などに話を聞いてもらう 買い物をする 趣味に打ち込む -

生きがいづくり

ストレスの感じ方は個人の性格や資質にも関連しますが、特に、働き盛りの世代では、人間関係や仕事からくるストレスが高く、適度な運動や余暇活動・家族とのコミュニケーションなどでストレスをうまく発散したり、時には向き合ったりしながら、ストレスをため過ぎないように工夫することが大切です。
また、充分な休養をとること、生きがい、やりがいを見つけ、人生を楽しむことも、こころの健康を維持するために重要です。
さいたま市では、市の公共施設などで開催を予定しているさまざまな講座・イベントなどをお知らせする生涯学習情報誌「まなベル」の発行や、高齢者の方の生涯学習の一環として、シニアユニバーシティ(高齢者大学)、さまざまな地域活動を通して活躍することを希望される方や団体を対象にした人材バンクであるシルバーバンクを実施しています。
こういった機会も利用して、生きがい、やりがいをつくってみませんか?

さいたま市シニアユニバーシティ
https://saitamassu.com/

さいたま市シルバーバンクWEB
https://volunteercity-saitama.jp/silverbank/mb/

さいたま市「生涯学習情報誌「まなベル」」
http://www.city.saitama.jp/006/014/010/011/index.html

生きがいづくり