さいたま市 健康なび生活習慣病とライフステージライフステージにあわせた予防

ライフステージにあわせた予防

1.青年期まで
生活習慣病を意識するのは、圧倒的に成人期以降ですが、その予防は、子どもの頃からの生活習慣に影響されます。最近では、食生活や子どもを取り巻く環境の変化により、子どもの中にも生活習慣病の予備群が現れてきています。

特に食生活については、子どもの頃からどのようなものを、どのくらい、どのように食べてきたかで、成人期以降の食行動に影響を与えます。子どもの頃から、バランスよく食べる習慣、1日三食食べる習慣、適切な量を食べる習慣等を身につけておくとよいでしょう。
また、遊びやスポーツをとおして、からだを動かす楽しさ、爽快さなどを体験しておくことも重要です。
体重の管理については、肥満はもちろんですが、若い女性のやせの問題は重要です。この時期の若い女性の中には、極端なやせの願望や、ダイエットなどで、栄養不足に陥ることもあります。その結果、骨粗しょう症の早期発症に繋がることもあります。正しい知識をもち、健康なからだをイメージできることが必要です。
たばこやアルコールといった嗜好品についても、正しい知識をもち、適正な行動が取れるよう学んでおくことが大切です。

たばこ、アルコール青年

2.中高年期
生活習慣病が気になりだし、からだの変化に気づく時期です。しかし社会的な役割も大きなこの時期は、ついつい自分の健康・からだは後回しとなり、無理をしてしまうのも特徴です。
この時期をどのように過ごすかで、このあとの世代を健康的に過ごしていけるかどうかが左右されてしまいます。
これからの世代を健康的に過ごすためには、年に一回は必ず健診を受け、自分のからだの状態を知ることが大事です。「体重が増えた」「血圧がちょっと高め」「血糖値が少し高い」「コレステロールが高め」などの結果が出ることも多くなってくる世代ですが、ここから食生活や運動、禁煙といった、生活習慣の改善に取り組めば、正常な範囲に戻ることも多くあります。ここが肝心な時。今日から生活の中に改善のポイントを取り入れてみることをおすすめします。

3.高齢期
個人によって健康のレベルに差の出る時期です。
健康な方はより健康に、病気を持っている方は病気が悪化しないようにしていくことが大切です。食事や運動、禁煙はもちろんのこと、人とかかわりあいを持つことも健康を保つ大きな要素になり
ます。
この時期は加齢により膝関節や筋力の低下といった身体機能の低下がみられ、転倒しやすくなります。また、骨粗しょう症により骨折を起こしやすい時期でもあります。これらの転倒や骨折を含めた様々な要因が重なって、日常生活動作(ADL)が自立して行えなくなると、要介護状態になります。このように「運動器の障害により要介護になるリスクの高い状態」をロコモティブシンドロームと呼びます。

ロコモティブシンドロームを予防し、 活動的な高齢期を過ごすために、横になったままや座ったままにならなければどのような動きでもよいので、合計して1日40分はからだを動かしましょう。

さらに、この時期になると、病院にかかっているという理由で、健康診査を受けない方もいらっしゃいます。
健康診査は治療中であっても受けることは可能です。
積極的に受け、更なる健康を目指しましょう。

高齢期

4.女性の健康
女性は一生の中で、妊娠、出産、更年期など大きくからだが変わる機会が何度か訪れます。ホルモンの影響を大きく受けることで、様々な健康への影響を受けることもあり、その様な時期を健やかに過ごす為にも、食事や運動といった毎日の生活習慣は重要です。
また女性は、たばこやアルコールなどの影響も、男性より受けやすい体質であることもいわれています。
そのほか、乳がん・子宮がんといった女性特有のがんもあり、早期発見・早期治療が女性の健康を考えるうえでは大変重要になってきます。

乳がんの自己検診や女性の健康に関する詳しい情報は↓↓↓
社団法人日本家族計画協会 「Women's Health」
https://www.jfpa.or.jp/we-healthcare/